スポーツカーとSUVの合体
911 Turbo 50 years
実はラリーに熱心なメーカーポルシェ。1960年代から世界ラリー選手権に911で参戦してきた歴史をもちます。
911ダカールはパリ-ダカール・ラリーをイメージして作られたモデル。
有名なのはモンテカルロラリー。1968年の911T、1969年の911S、1970年の911Sと、3年連続で優勝し、すべて2位も911でした。
今回の911ダカールは、過酷な砂漠でのラリー「パリダカ」において総合優勝した、1984年の「953」と1986年の「959」をイメージしています。
953はラリーのために開発した4WDシステムを911に組み込んだモデルで、この4WDシステムは本来グループBに投入しようとしていた959のために開発していたものでした(グループBは世界ラリー選手権のモンスタークラス)。
959は、ルマン24時間レースなどに出走していた962C用の水冷ヘッドをもった2.8リッター水平対向6気筒エンジン搭載。
ラリーの歴史
リアアクスルステアリング(後輪操舵機構)、911GT3からのエンジンマウント、PDCCアンチロールスタビリティシステムを標準装備。
911カレラのスポーツサスペンション仕様車を50ミリ上回る車高で、SUVに匹敵するオフロード性能とオールテレインタイヤ装着ですが、時速100キロまで3.4秒で加速してします。
911Dakar
ドライビングモードは911ダカール専用で、ステアリングホイールのセレクターには、「ラリーモード」と「オフロードモード」が加えられました。
ラリーモードは、起伏のある緩い地面に最適なモードで、後輪の駆動力を重視した4WD。オフロードモードは難易度の高い地形や砂地でトラクションを最大限に引き出し、車高が自動的に上がります。
オフロードでのスポーツ走行を可能にし、「ラリーモード」と「オフロードモード」にも、ローンチコントロールがあります。
アクセルペダルを強く踏み込んでもタイヤが空転しないようにコンピューターが制御しながら、するどい加速をもたらすための技術がローンチコントロールです。
約20パーセントの車輪の空転を許容し、緩い地面での抜群の加速を可能にします。
オフロード性能
911GT3から採用されたエアアウトレットをもつフロントラゲッジコンパートメントリッドや炭素樹脂製固定式軽量リアスポイラーを装備。
フロント、リア、サイドシルにはステンレススチール製のプロテクションが設けられます。
ルーフキャリアはオプションで42キロの耐荷重をもち、燃料や水筒、折りたたみ式シャベル、トラクションボードなどの”ラリー装備”を積載することが可能です。
エクス テリア
インテリアでは、フルバケットシートが標準装備で、リアシートは装着されないスポーティーな印象です。
軽量ガラスと軽量バッテリーによる軽量化で、車重は911カレラ4GTS(PDK仕様)よりわずかに10kg重い1605キロです。
2500台の限定生産でした。
インテリア
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