top of page
10.jpg

930ターボ誕生のきっかけ

「ポルシェ917」

930ターボ誕生のきっかけ

「ポルシェ917」

INSTAGRAM

  • Instagram

前回解説ポルシェ最初のターボエンジン搭載車「930ターボ」
その誕生のきっかけにもなったレーシングカー917について解説!

Can-Amレース

1969年、ル・マンでの活躍を果たした4.5リッターv12エンジンを積んだノンターボモデルの917。
当時、カナディアン-アメリカンチャレンジカップ(Can-Amレース)に917の先代908を参戦させていましたが、ル・マンでの活躍もあり、917が参戦することとなりました。
しかしCan-Amレースは排気量無制限。とにかく勝つことが正義というアメリカらしいレースで、当時はシボレー製7L V8エンジン一強であり、レギュレーションのあったル・マン仕様の917では太刀打ちできませんでした。
そこでCan-Amレースに合わせた改造を施し、ターボシステムの開発をはじめました。

New 917

当時917に搭載されていた5L V12気筒エンジンにドイツKKK社製ツインターボを装着。
このエンジンは912/12ユニットと呼ばれ、850馬力という脅威的出力を叩き出します。
そして1971年に軽合金で軽量化された917/10、1972年に新開発のターボユニット搭載した917/10K(Kはドイツ語のコンプレッサーの頭文字)が完成しました。
そしてシーズン途中からは1000馬力を突破。
ポルシェのワークスチームは5勝を記録し、圧倒的強さだったシボレー製大排気量ユニットたちを抑えてシリーズタイトルを獲得。
ポルシェターボの幕開けともいえます。

モンスターマシン

1973年シーズンでは5リッターから5.4リッターへと排気量拡大した917/30を開発し、エンジンを912/52ユニットへと改良。
その結果最高出力1500馬力という圧倒的パワーを出しました。
しかし1500馬力というパワーはレースでまともに使用できず、実際には1100馬力で登場。
それでも大出力に変わりはないので、パワーに車体がついていけるよう、ボディをロングテール仕様として大きなダウンフォースを得るとともに、ホイールベースを2500ミリまで広げ操縦安定性を大きく向上。
このマシンとエースドライバーのマーク・ダナヒューによって、73年シーズン8戦全勝、シリーズタイトル獲得。

レギュレーション

このシーズンを最後にCan-Amレースの主催者はポルシェの圧倒的強さからレースにレギュレーションを導入。
燃費規制が入り、1レースにつき280リットルの燃料しか使えなくなったのです。
実際917/30の燃費はリッター0.64キロと壊滅的。
300キロ走破する必要があるカンナムレースではポルシェは半分しか走れない計算に。
参戦を断念せざるを得なくなったポルシェ。
これをきっかけに、930ターボの歴史が始まるのでした。

ポルシェセンター浦和•川越では、新車ご購入者様へ特典が付くキャンペーンを開催中です。
詳しくはお問い合わせください!

ポルシェセンター浦和店:048-863-0911

ポルシェセンター川越店:049-241-0911

GALLERY

bottom of page