5代目911 996

911 type996

水冷水平対向エンジンを初搭載した911

生産年: 98年～04年
エンジン: 水平対向6気筒
総排気量: 3.4l
最高出力: 300PS
最高速度: 285km/h

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911は993型を最後に空冷モデルを終え、1998年発表の996型へ911初となる水冷水平対向エンジンを搭載しました。それから現在に至るまで同じ水冷式となっています。

996型になる前から排ガス規制は厳しくなっていましたが、それを一般的に古いと言われる空冷式でクリアすることが難しくなり、伝統の空冷式を水冷式へとシフトしました。

「水」という文字が使われているように、水をエンジン内部に循環させ排熱を行う方式。現在ほぼ全ての自動車がこの水冷式です。

熱交換効率の観点から、空気よりも水の方が冷却能力に優れます。エンジン内部で吸熱した水はラジエーターによって空気冷却され、ポンプにより再度エンジン内部へと送られ冷却を繰り返し循環します。

空冷式と比べたメリットとして、高い冷却能力と温度コントロール、コンパクトなエンジン、メガノイズ減少が挙げられ、内燃機関にとって非常に重要な要素となります。

部品数が増えてより複雑化しコストも上がり、重量も増えるデメリットや、ポルシェ911では特にサウンドのドライブフィーリングが変わってきます。

991型前期自然吸気モデルや、空冷993型は最近の相場高騰が凄まじい勢いですが、996型は比較的穏やかな変動です。

それにはやはり理由があり、911初の水冷モデルということで、エンジントラブルに遭う可能性があります。

そのためこの時代の911を選ぶなら、後期型がトラブルの可能性が低く良いとされています。