「ポルシェ718ケイマン」のハードコアモデル「GT4」。
通常の718モデル"2リッターフラット4ターボエンジン”に代わり、
”4リッター自然吸気フラット6”と、高性能ミドシップマシンとして登場。
GT4は先代の981型でも設定がありましたが、その2代目になります。
Photo : Cayman GT4
Designer : Tony Hatter
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Mid-Ship PORSCHE
もはやレーシングカーとも言えるキャラクターを持つ市販車、ミドシップポルシェGT4。改良されたリアウイングやフロントフード先端のエアアウトレットなどのアグレッシブな見た目のパーツもさることながら、ダウンフォース50%以上アップと機能面にも魅力があります。
GT4の心臓は、「911カレラ」(991型後期以降のターボ搭載エンジン)用を自然吸気化し、排気量を4リッターへアップした完全新開発ユニットです。
前出981型GT4に搭載された当時の「911カレラS」(991型前期)用がベースであった3.8リッターエンジンと比較すると、排気量がアップされましたが420N・mの最大トルクは不変です。一方その発生回転ゾーンはより上方になり、より高回転域のフィーリングを高めました。馬力は420PSと35PS上乗せ。このスペックから見るにサーキット走行性は極上となることが想像できます。
レブリミットは8000rpmに設定され、到達までストレスなくパワフルにフラット6サウンドを発しながら回りきります。718ベースモデルの4気筒エンジンでは享受することのできないまた別の官能的サウンドです。
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ベースモデルでは基本的に心配もしないような、わずかなわだちにも反応するワンダリングに加え、突き出たフロントリップスポイラーがわずかな段差での接触が心配になるため、これはGT4を始めとするレーシング仕様車ならではの要注意ポイントといえます。
一方で一般道にもフォーカスして設計されたのが、GTS 4.0(同様の6気筒エンジンを搭載)ですが、GT4ほどアグレッシブではないため、普段乗りも可能なオールラウンダーモデルとなっています。
現行718型GT4についてご紹介しましたが、
次回はよりアグレッシブな進化を果たしたGT4 RSをご紹介します。
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リアウィング
改良されたリアウィングは、リアのダウンフォースをより効率化。
フロントエアアウトレット
バンパー下部のエアインテークから取り入れた空気を上方に排出しフロントのダウンフォースを向上。