タイヤは唯一クルマが地面と接地するパーツ。

それはつまり、クルマの性能を最大限引き出すのはタイヤであり、運転手や同乗者の安全性を担う重要な要素もタイヤであるということです。そのタイヤの重要性を軽視すれば、回避できるアクシデントに対応できなくなる可能性もあります。

例えば現行モデルの911といったハイパワーエンジンを搭載したスポーツカーなどで、軽自動車が履くようなタイヤを履いてしまうと、タイヤはそのエンジン性能に耐えきれず、本来の制動を失ってしまうでしょう。また、最近ではタイヤ交換の際に通販を利用しお近くのガソリンスタンドで交換することも人気ですが、通販では古い製造年のタイヤの流通も少なくないため、注意が必要です。正規ディーラーであればそのあたりも安心です。

古いタイヤに問題がある理由として、タイヤはゴムである、という点が挙げられます。一般家庭でよく使われる輪ゴムなども、しばらく使っていないと光や紫外線、空気によって劣化や老化が促進され、いざ使うときにプチンと切れてしまうこともしばしば。タイヤも同じなので、仮に溝が十分にあり、ひび割れ等も無かったとしても、さまざまな要因によって目に見えないゴムの劣化が月日に応じて進行してしまうものです。

よって基本的には、仮に使っていなくとも4~5年ほど経つ前には交換することが、安全につながりますし、本来の走行性を発揮します。

ゴムは天然のものも合成のものも時間と共に必ず劣化や老化を起こしますので、あまり長期間の保存はお奨めしません。